ケーブル自動カットマシンver.1

AWG32のケーブルを4000本、自動でカットする機械をつくりました。

 

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1本を40㎜の長さにカットするので、写真の10mタイプでは250本程度しか切り出せません。マルツでボビンタイプを購入しました。

   

使用した物

・ギヤードモータ https://amzn.to/2Ww02UZ

メカナムのキットからとってきました。本当はステッピングモーターで回転数を正確に制御できた方がいいと思います。

この商品のギヤードモータには元々ポテンションメータがついていたのですが、届いた時は壊れていました。友人も同じ物を購入して同じく壊れていたので訳アリだったから安かったのかと思います。

 ・arduino nano https://amzn.to/3cA4Uhr

ミニ四駆の車輪

・ニッパー

3dプリンター anycubic Mega-s

 

完成した物

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ケーブルを送り出す部分の動作。

https://www.youtube.com/watch?v=vqTYrHOV-F0&feature=youtu.be

 

ケーブルをカットする部分はニッパーを直付けしてサーボモータで閉じたり開いたりしています。長時間可動させているとサーボモータがニッパーのバネに負けて発熱が原因で壊れました。バネを外して稼働させると電流は0.3A程に収まり長時間の動かせそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=Rt-avlemA7M&feature=youtu.be

 

5本連続でカットしてみました。

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0.5mm~1mmほどのズレが出ています。実はこの程度の誤差ならいい方で、使用する安定化電源を変えたり、電圧を変えたりすると誤差が最大2㎜程に跳ね上がります。

 

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基本一定方向にしか回さないので問題なし?と思っていましたが、ニッパーでケーブルをカットする時に少し影響を受けているみたいです。

 

 

3dプリンターだけでつくれて誤差が出ない機構を探してます。

 

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ケーブルをカットした後は、両端1㎜の被膜を剥き、予備ハンダします。この作業はパット見ると3工程しかありませんが、実際に手作業してみると

①ケーブルを定規にあててカットする位置を定める。

②ケーブルをカット。

③両端1mm程の被膜を剥く。

④ワイヤーをひねる。(ハンダを浸透させるため。)

⑤予備ハンダをする。

のように、複数の作業が隠れていることが分かりました。

 

あまり関係ない話ですが、今回のように大量生産する場合はなるべく同じ作業をまとめて行うことが大事だと思っています。というのも、いちいち作業を切り替えいると、切り替え時の初期の立ち上がり時間が無駄になりその時間が積み重なると非常にもったいないからです。(工具を持ち替えたり、物を移動させたり。)

ただし、大量生産に入る前に一連の流れを通しで試しておかなければなりません。全て完成した後にまとめて修正は地獄なので。

 

まずは①~②の工程を自動化してみました。ワイヤーをカットする産業用の機械は結構あるみたいです。それらを参考にしつつ設計してみました。

最終的には①~⑤全ての工程を自動化したいと思っております。